涼しさを忘れたころの銀木犀
けさ、犬連れで散歩をしていたら、
強い芳香に誘われた。それで、レレレ?、となったのだ。
もうキンモクセイの花の時期はとっくに終わったものと
思っていたのだ。それが、いまごろまだ咲いているのは
おかしいじゃないかと思ったしだいなのだ。
あたりをよくよく見回してみると、庭木に白い花を
つけている一本が立っている。あ、そうか!
あなたはもしや、ギンモクセイ?
夏の暑さにへとへとになってもう死にかけていた近隣住民に
「ご近所のみなさん、もう秋でっせえええ」と
一喝し、「生きる希望」を与えてくれたキンモクセイ。
それに比べてこのギンモクセイさんは、
はや冬支度をはじめた近隣住民に、しとしと雨がふる中、
「ちょっとみなさん、まだ秋は少しのこってますよ。
最後までしっかり楽しんでくださいよ。もったいない」
と静かに語りかけているような。奥ゆかしさ。
香りも、キンモクセイよりギンモクセイの方が
控えめなんですって。
「キンちゃん」の方が圧倒的にポピュラーだけど、
ほんとうは「ギンさん」つまりギンモクセイの方が
樹木としては原種なのらしい。




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